企業・ブランドを象徴するロゴデザイン制作のための5ステップ
2023.08.19
DTPデザイン旭川市のデザイン会社、ドリームクリエイトです。
みなさんは、どんなブランドが好きですか?
有名ブランドには、そのブランドを連想させる強力なロゴがあることもご存知だと思います。ロゴはブランドの顔であり、視覚的なアイデンティティを表す重要な要素です。効果的なロゴデザインは、ブランドの特徴や価値観を的確に表現し、視覚的な印象を与える役割を果たします。
そんなブランドロゴは、どうやって作ればいいのか。
例えデザイン会社に任せるとしても、ある程度はその過程や基本ステップを理解していることに越したことはありません。
この記事では、ロゴデザインの基本原則について、わかりやすくステップを踏んで解説します。
ステップ1: ブランドの理解と調査
ロゴデザインを始める前に、自身のブランドや会社自体を理解することが重要です。以下のステップで進めてみましょう。
・ブランドの特徴と価値観の洗い出し
ブランドの特徴と価値観を洗い出すことは、ロゴデザインの基盤を築く上で非常に重要です。ブランドがどのようなメッセージを伝え、どのような印象を与えたいのかを理解することで、ロゴデザインに適切な要素を取り入れることができます。
まずは、会社やそのブランドが何を達成したいのか、どのような方向性を持っているのかを明確にします。ブランドの使命とビジョンは、ロゴデザインのコンセプトに影響を与える重要な要素です。次にブランドが誰に向けて存在するのか、どのような顧客層をターゲットにしているのかを特定します。ターゲットオーディエンスの特徴を把握することで、ロゴデザインが魅力的で受け入れられるものになります。
これらが済んだら、ブランドが他ブランドと異なる点、突出した点や弱い点なども総合的に価値提案を洗い出します。どのような特徴やサービスが競合他社と異なるかを明確にしておくことです。このとき、伝えたい感情や要素を特定しておきましょう。例えば、安心感、革新性、社会貢献など、ブランドの核となる感情や要素を明確にします。また、ブランドのコミュニケーションスタイルやトーン(フォーマル、カジュアル、親しみやすいなど)を定義します。これにより、ロゴデザインがブランドのコミュニケーションと一致することが保証されます。
以上のステップを通じて、ブランドの特徴や価値観を詳細に洗い出し、ロゴデザインの方向性を明確にすることができます。これらの情報は、ロゴデザインのコンセプトやデザイン要素の選択において重要な指針となるでしょう。
・競合他社の調査
競合他社の調査は、自社のブランドとロゴデザインを他社と差別化するために重要です。競合他社のアプローチやデザインを理解し、自社のユニークな要素を特定することで、効果的なロゴデザインを構築する手助けとなります。以下に、競合他社の調査を行うためのステップを説明します。
まずは同じ業界や市場に存在する競合他社を特定します。直接の競合相手だけでなく、関連する分野や新興企業も含めて広く調査しましょう。それが済んだら各競合他社のロゴデザインを収集します。ウェブサイト、広告、商品パッケージなどで使用されているロゴを確認し、異なるコンテキストでのデザインを把握します。
収集したロゴデザインを分析し、共通のデザイン要素や傾向を特定します。カラーパレット、形状、アイコン、フォントなどの要素を詳細に観察しましょう。各競合他社のブランドのアプローチやメッセージを理解します。それらがどのような印象を与え、どのような価値観を持っているかを考察します。そして競合他社の調査を通じて、自社のブランドの差別化戦略を検討します。どのようにして他社と異なるアプローチを取るかを考えましょう。
ステップ2: ロゴのコンセプトとデザイン
ロゴのコンセプトを明確にしたら、それに基づいてデザインを進めましょう。
・コンセプトの構築
ロゴに込めるコンセプトを明確にし、それがブランドの要素やメッセージとどのように結びつくかを考えます。例えば、シンプルさ、エレガンス、ダイナミズムなどの要素が考えられます。この時、ブランドが伝えたいメッセージやコアバリューを洗い出すと良いです。どのような感情や印象を顧客に与えたいのかを考え、それを核としたコンセプトを構築します。
ブランドの創設者や歴史、ミッションなどを織り交ぜたり、ブランドの目標、キーワードやシンボルなども構築要素に入ります。もちろん、全部入れる事はできないでしょうから、1番伝えたいことを優先的に構築して行きます。コンセプトの構築は、ロゴデザインの基盤を作る重要なプロセスです。ブランドの要素やメッセージを反映し、視覚的なアイデンティティを創出するために、綿密な思考と創造力を注ぐことが大切です。
・形状とスタイルの選定
ロゴデザインにおいて形状とスタイルを選定することは、ブランドの個性やコンセプトを視覚的に表現する重要なステップです。ロゴの形状(文字ベース、アイコン、組み合わせなど)とスタイル(モダン、クラシック、ミニマルなど)を選定します。これにより、デザインの方向性が明確になります。
ブランド名や略語を元にした文字ベースのロゴは、ブランドの名前を強調する効果がありますし、アイコンやシンボルを中心に据えたロゴは、視覚的な印象を強調します。文字とアイコンを組み合わせたロゴは、文字と視覚要素の両方を活用してブランドを表現します。バランスが取れていることが大切です。
・カラーパレットの選定
カラーパレットの作成手順を参考に、ブランドに合ったカラーパレットを選びます。色の意味や感情効果を考慮し、調和のとれた組み合わせを構築します。
色の選択やカラーパレットに関しては、こちらの記事が参考になるかもしれません。
ステップ3: ロゴデザインの制作
コンセプトとデザインの基盤が整ったら、実際にロゴの制作を行います。
・スケッチとアイデアの洗練
紙と鉛筆など(あるいやそれに変わるデジタルツール)を使って、異なるアイデアやコンセプトをスケッチします。複数の視点からアプローチし、多様なデザインの可能性を探ります。スケッチは細部にこだわるのではなく、簡潔なシルエットや形状を捉えることに焦点を当てます。基本的な輪郭やバランスを確認しましょう。
・デジタルデザインの作成
デジタルデザインの作成は、スケッチやアイデアを元に、コンピュータ上で具体的なロゴデザインを制作するプロセスです。選んだスケッチをデジタル化し、デザインソフトウェアを使用してロゴを制作してみましょう。シンプルで視覚的に明確なデザインを目指します。デジタルデザインの作成は、コンピュータ上でデザインアプローチを具現化する重要なステップです。デザインソフトウェアを活用して、アイデアを現実のデザインに昇華させ、ブランドのアイデンティティを強化しましょう。
・フォントとタイポグラフィの選定
文字を含むロゴの場合、適切なフォントとタイポグラフィを選定します。ブランドの特徴に合ったフォントを選ぶことで、一貫性のある印象を実現します。
ステップ4: フィードバックと調整
ロゴデザインを完成させる前に、関係者からフィードバックを収集し、必要な調整を行います。チームメンバーやクライアント、他のデザイナーなどからフィードバックを収集します。異なる視点からの意見を取り入れることで、デザインの質が向上します。これらの意見を元に、必要な調整や修正を行います。色の微調整、形状の調整、フォントの変更など、ロゴデザインをより洗練されたものにするための改善を行いましょう。
ステップ5: ロゴの適用と展開
ロゴデザインが完成したら、それを実際の用途に適用し、ブランド全体での一貫性を確保します。完成したロゴを、ホームページや、印刷物、アプリなど異なるメディアでテストしてみましょう。色やサイズの適切性を確認し、読みやすさや視認性を確保します。印刷したものと画面で見た時の印象があまりにも異なっていると、印象がよくありません。画面も、スマートフォンとパソコンでは違った印象になることも多いので注意します。ここでも調整が必要になるかもしれませんね。
調整が済んだら、最終的な仕上げとなります。必ずロゴガイドラインの作成をしましょう。ロゴデザインの正しい使用方法や配置、クリアスペースの確保などを示したロゴガイドラインを作成します。ロゴがきちんと視認できる最小サイズを考えて記載したり、カラーで表現できない場合に備えてモノクロパターンを考えたり、横置き・縦置きのガイドラインも記載しておいたほうがよいでしょう。
基本はカラーベースのロゴになることが多いと思いますから、印刷した時のCMYKベースの色指定、デジタル用のRGBベースの色指定もしておくことを忘れないようにしてください。もちろん、印刷時と画面で見たときの色の差も考慮しておくことが大切です。
最後に、ロゴデザインを基に、名刺、ウェブサイト、パッケージなどのブランド展開を考えます。一貫性のあるデザインで、ブランドの統一感を強化しましょう。
いかがでしたか?
ロゴの作成は時間と手間がかかるものです。
ですが、それだけの時間と手間をかけてまでも作るべきブランドのアイデンティティーです。ぜひともロゴ作成の際の参考になると幸いです。
株式会社ドリームクリエイトでは、企業やブランドの理念や思想、価値観を込めたロゴ作成をたくさんしてきました。ロゴ作成も私たちドリームクリエイトにお任せください。
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