ウイスキーボトルに学ぶブランディングデザイン:プロモーションで大切なある要素

2023.08.14

DTPデザイン
ウイスキーボトルに学ぶブランディングデザイン:プロモーションで大切なある要素

旭川市のデザイン会社、ドリームクリエイトです。

私たちは色々なクライアント様のWebページデザインやポスター、パンフレットなどを作成させていただいているのですが、その中に飲食店も結構な数あります。飲食店といえば、もちろんお料理やお酒がメインですよね。でも、この料理やお酒にもデザイン要素がかなりあって面白いなっていつも感じています。

特にお酒のラベル。
お酒といっても、日本酒・ウイスキー・焼酎・ブランデー・ワイン・シャンパンなどたくさんあるのですが、どれもそのお酒の種類やブランドをきちんと表しているものがとても多く、見ていてとても面白いです。個人的にはウイスキーが好きなので、よく目に止まるのですが、そのラベルにもデザインのトレンドといったものが多く反映されています。

今回は、お酒好き(ウイスキー好き)の方でもそうでない方もちょっと知っておいていただきたい、ウイスキーのデザインとブランディングについてお話したいと思います。


 

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ボトルとラベル

ウイスキーのボトルデザインには、大きく分けて2つの要素があります。

まずはウイスキーを入れてある「瓶」のデザイン。形ですね。
そしてラベルのデザインです。

瓶に関しては本当に様々なデザインがあり、コレクターもいるくらいです。ウイスキーのコレクターですね。

ウイスキーのボトルデザインは、ブランドのアイデンティティや商品の特性を反映するために多様なスタイルが存在します。いくつかの一般的なウイスキーのデザインの例を挙げてみましょう。


 

・クラシカルなデザイン

クラシカルなデザインのウイスキーボトルは、伝統的な雰囲気を醸し出すことが特徴です。エレガントな曲線や装飾的なエンボス加工が施されており、高級感や歴史的な価値をアピールします。

日本で古くから親しまれているボトルデザインといえば、「サントリーオールド」が挙げられるでしょう。ご年配の方なら懐かしいのはもちろんのこと、誰でも1度は見たことがある伝統的なデザインです。

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・ミニマリストデザイン

ミニマリストデザインはシンプルで無駄のないアプローチを取ります。クリーンなラベルとシンプルなフォントを使用し、商品の主要な情報に焦点を当てます。このスタイルは洗練された印象を与えます。最近は日本のウイスキーでもこういった手法を取り入れているのもが多く見受けられます。代表的なのは、ニッカウヰスキーの「フロム・ザ・バレル」です。

この極限まで切り落としたデザインは、中身で勝負する、というブランドの意思を感じますね。

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・モダンデザイン

モダンなデザインは、斬新で現代的な印象を持ちます。ユニークな形状やグラフィック、カラフルなラベル、独自のアートワークなどが組み込まれ、新しい世代の顧客に訴求します。代表例として、最近ラベルをリニューアルしたスコッチウイスキーの「グレンモーレンジィ」を挙げてみます。

グッと若返ってモダンになった印象です。実はこの「グレンモーレンジィ」蒸留所のオーナーは、日本でも大人気のブランド「ルイ・ヴィトン」を展開している会社「LVMH (モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」なのです。他にも有名はシャンパンの「モエ・エ・シャンドン」やブランデー「ヘネシー」も展開しています。このデザインにも納得ですね。

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・ヴィンテージスタイル

ヴィンテージスタイルのウイスキーボトルは、過去のデザインを再現したものです。古いスタイルのフォントやパッケージング、復古的なラベルが使用され、ノスタルジックな雰囲気を演出します。有名なサントリーの「角瓶」なども、この復刻版が販売されていたりします。

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・シングルモルトの特別エディション

シングルモルトウイスキーの特別エディションは、通常のボトルデザインとは異なる、限定的なデザインが施されています。特別な色使いやデザイン要素が使用され、コレクターやウイスキー愛好家を惹きつけます。例えば、スコッチウイスキーの中でも非常に個性豊かな蒸留所が数多く存在する「アイラ島」にある「アードベッグ」蒸留所からは、毎年「アードベッグデー限定ボトル」が発売され、あっという間に完売になることで有名です。

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これらは一般的な例ですが、ウイスキーのボトルデザインはブランドごとに異なり、その特性やターゲットに合わせて変化します。ウイスキーのボトルデザインは、商品の個性を際立たせ、購買意欲を高める重要な要素となっています。

もちろん、ウイスキー本来の「味」が魅力的なことはもちろんなのですが、こうしたボトル・ラベルデザインやプロモーション・マーケティングなどは「売る」ための重要な要素です。こうしたところにもデザインの力が発揮されていることがわかると思います。

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いかがでしたか?

今回の記事ではちょっと普段と視点を変えて趣味趣向の観点からデザインについて考えてみました。お酒などの趣向品にとって、イメージはとても大切です。味などの好みはもちろんなのですが、初めて手に取ってもらう、という意味ではデザインとプロモーションによる部分が非常に多いことがわかります。今まで見向きもしなかったブランドであっても、デザインを変えてプロモーションを変えるだけで全く異なったターゲットにアプローチすることが可能です。

このように、デザインには特別な力があります。

株式会社ドリームクリエイトでも、こういったデザインの力を大切にしています。