デザイナーのキャリアパスの進め方: 実績のない初心者からプロフェッショナルへ

2023.09.05

デザイナー
デザイナーのキャリアパスの進め方: 実績のない初心者からプロフェッショナルへ

北海道旭川市のデザイン会社、ドリームクリエイトです。

こういった職種ですので、毎月一定数の方からデザイナー応募(あるいはWebコーダー応募)があります。中にはこの業界にまだ携わったことのない未経験の方もいらっしゃいます。デザイナーとい職業は、やはり実力の世界です。テクニックやスキルももちろんですが、センスや経験が問われる職業です。

デザインの世界は、絶えず変化し続けるクリエイティブなフィールド。なかなか難しい世界です。

初めてこの道を歩み始める初心者から、多くのプロジェクトを経験したプロフェッショナルまで、デザイナーとしての成長は無限です。しかし、このキャリアの道のりは一直線ではありません。多くの選択、学び、そして挑戦や試練が待ち受けています。この記事では、デザイナーとしてのキャリアを進めようとしているみなさんに、その道のりを明確にし、成功へのステップアップガイドを少しご紹介します。


 

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□求められるデザイナーとは?

デザイナーとは、視覚的な要素を使って情報やメッセージを伝えるプロフェッショナルのことを指します。色や形、レイアウト、タイポグラフィなどの要素を駆使して、ユーザーや視聴者に感情や情報を伝える技術やセンスが求められます。

デザイナーが持つべき基本的なスキルには、クリエイティブな思考、視覚的なセンス、技術的なスキル(例: グラフィックデザインソフトの操作能力)、そしてコミュニケーション能力が含まれます。また、デザイナーは常に新しいトレンドや技術を学び続ける柔軟性も必要です。

資質としては、細部へのこだわり、問題解決の能力、そしてユーザーやクライアントのニーズを理解し、それを形にする能力が求められます。デザイナーは単に美しいものを作るだけでなく、そのデザインが持つ意味や目的を深く理解し、それを具現化する役割を求められます。


 

北海道旭川市のホームページ制作・DTP・デザイン会社 ドリームクリエイト「デザインの分野」

□デザインの専門分野

デザインの世界は非常に広く、多様な専門分野が存在します。それぞれの分野は独自のスキルセットや知識が求められ、特定のニーズや目的に応じてデザインが行われます。以下に、主なデザインの専門分野をご紹介します。

1.グラフィックデザイン

主に印刷物やデジタルメディアの視覚的な要素をデザインします。ポスター、ブロシュア、ロゴ、広告などが含まれます。

2.UI/UXデザイン

ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインに特化しています。ウェブサイトやアプリの使いやすさや見た目を考慮してデザインします。

3.モーショングラフィックスデザイン

動画やアニメーションのデザインを行います。テレビ広告やYouTube動画、ゲームのエフェクトなどが該当します。

4.インダストリアルデザイン

物理的な製品や家具のデザインを行います。機能性と美しさを両立させることが重要です。

5.ファッションデザイン

衣服やアクセサリーのデザインを行います。トレンドや素材の選択、縫製技術などが求められます。

6.イラストレーション

アートワークや図解の作成に特化しています。書籍や雑誌、広告などで使用されるイラストを制作します。

7.環境デザイン

室内や公共空間のデザインを行います。空間の利用方法や材料選び、照明などの要素を考慮します。

これらの専門分野は、デザインの基本的な原則や技術を共有している場合が多いですが、それぞれの分野での専門知識や技術が必要となります。デザイナーは自分の興味や強みに合わせて、これらの分野の中からキャリアを選択することができます。


 

初心者デザイナーのステップアップ

□初心者デザイナーのステップアップ

デザインの世界に足を踏み入れたばかりの初心者デザイナーは、多くの情報や選択肢に圧倒されることがあります。しかし、明確なステップと目標を持つことで、効果的にスキルを磨き、キャリアを築くことができます。以下は、初心者デザイナーが考慮すべき基本的なステップアップのガイドラインです。

1.基本スキルの習得

デザインの基本原則、色の理論、タイポグラフィなどの基本的な知識を学びましょう。専門学校やオンライントレーニング、書籍などを活用する人が多いです。

2.基本ツールの習得

デザイン業界には、標準と呼ばれるツール(ソフト)が多数存在します。有名どころでは、Adobe Creative Cloud(Photoshop、Illustrator、InDesignなど)やSketch、Figmaなどがあります。独学でもある程度は使えるようになりますが、専門的に学ばれる方も多いのが事実です。

3.ポートフォリオの作成

自分のスキルや実績を示すためのポートフォリオを作成します。実際にデザイン会社に応募しようとした時にはほぼ確実に求められます。実務経験がない場合は、自分で仮想のプロジェクトなどを考えてデザインを行ってみると良いと思います。

4.フィードバックの受け取り

他のデザイナーや専門学校の講師などからデザインのフィードバックを受け取り、柔軟に対応できる頭を持つことが大切。もちろん、それらすべては正しいとは限りませんが、アドバイスには貴重な経験が含まれていることが多いです。視点を広げ、スキルを向上させていきましょう。

5.インターンシップやデザインアシスタントとして

多くのデザイナーさんが思うこと。それは、学校で学んだことと現場は大きく異なることです。現場ではスピードも求められます。アシスタントなどで実際のデザイン現場での経験を積むことで、業界の動きや実務の流れを学ぶことができます。

6.継続的な学習とインスピレーション

何度も言いますが、デザインのトレンドや技術は常に進化しています。新しい知識やスキルを継続的に学ぶことで、常に最前線で活躍することができます。もちろん、いろいろな作品などからインスピレーションをもらったり、センスを磨く努力をしていかないといけません。

初心者デザイナーとしてのステップアップは、継続的な努力と学びが必要です。しかし、それぞれのステップを確実に踏むことで、自分のキャリアをしっかりと築くことができるでしょう。


 

中級デザイナーへのステップアップ

□中級デザイナーへのステップアップ

初心者デザイナーとしての基本的なスキルや知識を習得した後、次のステージとして中級デザイナーへのステップアップが待っています。中級デザイナーとしての成長は、より高度なスキルの習得や専門分野の深掘り、そしてチームでの協力やリーダーシップの習得が求められます。以下は、中級デザイナーへのステップアップのガイドラインです。

1.専門分野の深掘り

自身の興味や強みに基づいて、特定のデザインの専門分野を深く学びましょう。例えば、グラフィックデザイン、UI/UXデザイン、モーショングラフィックス、ブランディングなどです。もちろん、会社によっては複数のスキルなどを求められることもあると思います。

2.高度なツールの習得

より高度なデザインツールやプラグインを使いこなすことで、効率的かつプロフェッショナルなデザインを行うことができます。

3.チームでの協力

会社やプロジェクトの規模が大きくなると、他のデザイナーや開発者、マーケティング担当者などとの協力が必要となります。チームでのコミュニケーションや協力のスキルを磨きましょう。

4,プロジェクト管理

デザイナーとして成長してくると、複数のプロジェクトを同時に管理する能力や、時間管理、リソース管理のスキルが求められます。同時進行してデザインを走らせることが増えるので、そちらの能力も必要になってきます。

5.クライアントとのコミュニケーション

中級デザイナークラスになると、営業担当と一緒にクライアントとの打ち合わせなどに同席することも増えてくるでしょう。クライアントのニーズや要望を正確に理解し、それをデザインに反映させるためのコミュニケーションスキルを磨きましょう。

自己ブランディング

デザイナーとして1番重要な部分かもしれません。あなた自身のデザインスタイルや哲学を明確にし、それをポートフォリオやSNSなどで発信することで、自己ブランディングを強化します。「自分にしかできないデザイン」は、デザイナーの大きな武器になります。

継続的な学びとアップデート

これは、デザイナーとして活動するのであれば終わりはありませんね。

中級デザイナーとしてのステップアップは、初心者の段階を超え、より高度なスキルや知識、そしてプロフェッショナルとしての態度や姿勢が求められるステージです。この段階をしっかりと踏むことで、上級デザイナーやリードデザイナーへの道が開かれます。


 

フリーランスと正社員、どっちを選ぶか

□フリーランスと正社員、どっちを選ぶ?

デザイナーとしてのキャリアを進める上で、フリーランスとして独立して働くか、企業や組織に所属して正社員として働くかは、大きな選択の一つです。ただ、多くの人は最初はデザイン会社に就職し、そこでキャリアを作り、ある程度道が開けたところでフリーランスを検討する、という人が多いのは事実です。

もちろん、最初からフリーランスで働く人もいますし、ネットなどで仕事を受けることも今は可能になってきました。それぞれの働き方には、独自のメリットとデメリットがあります。以下に、フリーランスデザイナーと正社員デザイナーの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。

フリーランスデザイナー

メリット

  • 柔軟なスケジュール : 自分の時間を自由に管理できるため、ライフスタイルや他のコミットメントに合わせて仕事をすることができます。
  • 多様な案件や依頼 : 様々なクライアントやプロジェクトに関わることができ、経験やスキルを幅広く伸ばすことができます。
  • 自分の価値を設定 : 自分のスキルや経験に基づいて、報酬や条件を設定することができます。

デメリット

  • 不安定な収入 : 案件によって収入が変動するため、安定した収入を得るのが難しい場合があります。
  • 自己管理の必要性 : 自分でスケジュールやタスクを管理する必要があり、自己管理が苦手な人には難しい場合があります。
  • 保険や福利厚生の不足 : 企業に所属していないため、福利厚生や保険などのメリットを受けるのが難しい場合があります。

正社員デザイナー

メリット

  • 安定した収入 : 月給や年俸制度があるため、安定した収入を得ることができます。
  • 福利厚生 : 企業や組織が提供する福利厚生や保険を受けることができます。
  • チームでの協力 : 他のデザイナーや部門と連携してプロジェクトを進めることができ、チームでの経験を積むことができます。

デメリット

  • 固定されたスケジュール : 企業の勤務時間や休日に従う必要があり、柔軟なスケジュールを持つことが難しい場合があります。
  • 上下関係や企業文化 : 企業の文化や上下関係に合わせる必要があり、自分の価値観と合わない場合があるかもしれません。

フリーランスと正社員、それぞれの働き方には独自のメリットとデメリットがあります。自分のライフスタイル、キャリアの目標、価値観に基づいて、最適な働き方を選択することが大切です。


 

継続的な学びとスキルアップ

□継続的な学びとスキルアップ

この記事でも何度も言っていますが、ここでももう一度。それだけ大切なことだからです。デザインの業界は、技術の進化やトレンドの変動が激しい分野の1つです。そのため、デザイナーとして成功を収め続けるためには、継続的な学びとスキルのアップデートと、トレンドに乗ったり受け入れたりする柔軟な「頭」が必要です。デザイナーが継続的に学び、スキルを向上させるための方法とアドバイスを少しご紹介します。

1.オンラインコースやワークショップ

今はオンラインで最新のデザイン技術やトレンドが学べます。TechAcademy(テックアカデミー)Udemy(ユーデミー)Adobe Creative Cloudチュートリアルなどが有名なところ。初心者向けからある程度スキルが上がった人まで、様々なコースが用意されています。

2.専門雑誌や書籍の購読

「日経デザイン」「idea アイデア」「デザインノート」など、デザインの基本から最新のトピックまで、幅広いジャンルの専門書を読むことで、知識を深めることができます。色々な作例やクリエイターのインタビューなどもあり、いろいろな影響を受けることができます。

デザインの書籍や雑誌私たち株式会社ドリームクリエイトのオフィスにもこういった本がたくさん並ぶ

 

3.デザインイベントやセミナーへの参加

実際に業界のプロフェッショナルから学ぶことができるイベントやセミナーに参加し、最新の情報やトレンドをキャッチアップしましょう。こういったデザインイベントやセミナーの他にも、写真展や美術館、映画めぐりなどもインスピレーションを受けるために最適です。

4.実践を通じたスキル磨き

新しいツールや技術を学んだら、実際のプロジェクトでそれを使用することで、スキルを実践的に磨くことができます。これが1番大切なことですね。

5.ピアレビューとフィードバック

他のデザイナーと作品を共有し、フィードバックを受け取ることで、自分のデザインの弱点や改善点を知ることができます。

6.他デザイナーとのネットワーキング

業界の他のデザイナーや関係者とのネットワークを築くことも大切です。会社が違うだけで「こんなに違うのか!」とびっくりすることもあったりします。新しい情報や知識、機会を得ることができます。

定期的に自分のスキルや知識を評価し、必要なスキルや知識をアップデートするための計画を立てることも大切です。デザイナーとしてのキャリアを長く続けるためには、継続的な学びとスキルのアップデートが不可欠です。新しいトレンドや技術に適応し、常に最前線で活躍するために、上記の方法やアドバイスを活用してください。

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いかがでしたか?

デザイナーとしてのキャリアは、絶えず変化と成長の連続です。初心者からプロフェッショナルへの道のりは、継続的な学び、適応、そして自己挑戦に満ちています。この記事を通じて、デザイナーとしての各ステージでのステップアップの方法や、フリーランスと正社員の選択、そして継続的なスキルアップの重要性について考察しました。

キャリアの選択や方向性は、個人の価値観や目標、ライフスタイルに深く関連しています。しかし、どの道を選ぶにしても、継続的な学びと自己成長の姿勢が最も重要です。デザインの世界は常に進化しており、新しいトレンドや技術が登場するたびに、デザイナーとしてのスキルや視点を更新する必要があります。

最後に、デザイナーとしてのキャリアは、単なるスキルや知識の習得だけではありません。それは、自分自身の情熱や創造性を表現し、他者とのコミュニケーションや協力を通じて、「自分だけのデザイン」「自分しかできないデザイン」を身につけることです。

株式会社ドリームクリエイトでは、そんなデザイナーさんを求めています。