北海道のデザイン革命:地元企業による革新的な取り組み
2023.12.13
デザイン全般北海道旭川市のデザイン会社、ドリームクリエイトです。
私たちの会社のある旭川市はデザイン都市宣言というものを行っており、様々な取り組みがされています。北海道には魅力的なデザインを取り入れたり、会社そのものがデザイン経営を行っていたりしていて、この「デザイン」というキーワードが注目されています。
この記事では、そんなデザインに取り組む北海道の企業を少し取り上げて紹介します。
■はじめに:北海道のデザイン、その特色と重要性
北海道は、その豊かな自然環境と独自の文化的背景から、独特なデザインを生み出しています。冷涼な気候、豊かな森林資源、伝統的な工芸技術が、地域特有のデザインスタイルに大きく影響を与えています。
北海道のデザイン業界では、高品質な素材の選択と精緻な工芸技術が重視されます。これは特に家具製造や小型家電などの製品において顕著で、地域産の木材を用いた家具製造などがその好例です。
地域の資源を活用し、環境に配慮したサステナブルなデザインへの取り組みも見られます。北海道のデザイン業界は、伝統的な技術と現代のイノベーションを融合させ、持続可能な製品開発を推進しています。
デザインは、地域経済と深く結びついています。特に、地域固有のデザインを取り入れた製品は、消費者に新しい価値を提供し、地域ブランドの向上に貢献しています。
デザインによるブランド創出
北海道のデザイン業界では、製品のデザインを通じて独自のブランドイメージを築き上げる試みが行われています。これにより、地域特有の製品が国内外で高く評価されるようになり、地域の名声を高めています。
■北海道デザイン業界の現状:製造業とのシナジー
北海道のデザイン業界は、地元の製造業と密接に連携しています。特に家具、小型家電、福祉医療機器などの分野で、デザインと製造技術が組み合わさることで、独自性と機能性を兼ね備えた製品が生み出されています。
北海道の製造業は、伝統的な工芸技術を大切にしつつも、最新のデザイントレンドや技術を積極的に取り入れています。このバランスが、製品の質とデザインの革新性を高める要因となっています。地元の天然資源、特に木材を利用した製品開発が盛んで、これにより地域固有の素材を活用しながら、環境に優しい持続可能な製造プロセスが推進されています。
また北海道では、デザインを通じて製品に独特な価値を加えることで、市場での差別化を図っています。これは消費者に新たな選択肢を提供し、地域経済の発展に貢献しています。地域の特色を活かしたデザイン製品は、国内外の市場で高い評価を受けていて、これにより北海道のデザイン業界は国際的な認知度を高め、新たなビジネスチャンスを創出しています。
■実際の北海道企業の革新的なデザイン事例
ここでは北海道の実際の企業のデザインへの取り組みを少しご紹介します。
・カンディハウス(旭川市) – 家具デザイン
カンディハウスは、1968年に旭川市で創業し、以来、高品質な家具の製造に情熱を注いでいます。彼らの製品は、最新の技術と伝統的な職人技の融合によって生み出されており、その結果、耐久性とデザインの両方で優れた家具が生産されています。
特に注目すべき点は、北海道の豊かな森林資源を活かした家具作りです。地元産の木材を使用することで、環境に優しく、持続可能な製品を提供しています。このアプローチは、地域経済と自然環境の両方をサポートする素晴らしい例です。
さらに、カンディハウスは国内外のデザイナーと協力し、ユニークなデザインの家具を生み出しています。この協同作業により、機能性と美学を兼ね備えた家具が誕生し、国内外で高い評価を得ています。例えば、カンディハウスのダイニングテーブルはシンプルながらも洗練されたデザインで、どんなインテリアにもマッチします。また、快適さと耐久性を考慮したソファは、長時間の使用にも耐えるよう設計されています。
カンディハウスの家具は、美しさと実用性を兼ね備えた、北海道のデザイン業界の誇りと言えると思います。
・匠工芸(東神楽町) – 家具デザイン
東神楽町に拠点を置く匠工芸は、木製家具の専門メーカーとして知られています。彼らは、モダンでデザイン性に富んだオリジナル家具の製造に特化しており、その独創的なデザインは数多くの賞を獲得しています。
匠工芸の家具は、旭川家具ブランドの代表例として広く認識されており、その製品は、卓越したデザインと品質で注目を集めています。彼らのテーブルや椅子は、シンプルでありながらも洗練されたデザインが特徴で、現代の家庭やオフィス環境にぴったり合う逸品です。
北海道の木材を使用したこれらの家具は、持続可能な製造プロセスと地域経済への貢献を示す素晴らしい例です。匠工芸の製品は、機能性と美しさを兼ね備えた、北海道のデザインの優れた表現と言えると思います。
・イチムラ(江別市) – 家具デザイン
1953年に創業されたイチムラは、公共施設から住宅に至るまで、幅広い範囲の家具を製造する専門家具メーカーです。彼らの製品は、健康と安全、環境に配慮した製造プロセスに重点を置いており、これにより、高品質で持続可能な家具を提供しています。
イチムラの製品は、学校、病院、ホテルなど、多様な公共施設で広く使用されており、その製品づくりのポリシーは、健康と安全、環境の三つのキーワードに集約されます。特に、成長期の子供たちが使用する学校用家具には厳しい基準が設けられており、その製造過程で得られたノウハウは、イチムラの製品全体の質を高めています。
また、イチムラは地域材を積極的に使用し、地域の林業と木材産業の活性化に貢献しています。これは、地域の環境保全と経済発展に寄与すると同時に、子どもたちに環境教育の機会を提供しています。
カンディハウス、匠工芸、イチムラといった北海道の家具製造業者の革新的なデザイン事例にはいくつかの共通点があります。これらの点は他の企業でも応用できる要素かもしれません。
- 地域資源の活用
これらの企業は地元の天然資源、特に木材を積極的に利用しています。これにより、環境に優しく、地域経済にも貢献しています。 - 独自のデザインと技術
各企業は独自の技術と経験を持っており、これによりユニークな家具を製造しています。デザインと技術の融合が、製品の魅力を高めています。 - 持続可能な製造
健康と安全、環境を重視した製品づくりを行っており、持続可能な製造プロセスへの取り組みが見られます。 - 地域社会への貢献
地域材の利用や地域の産業活性化への貢献を通じて、地域社会に対するポジティブな影響を与えています。
これらの点は、デザインと製造業のバランスを取りながら、地域の特色を活かし、環境と社会に対する責任を果たすことの重要性を示しています。他の企業もこれらの要素を取り入れることで、製品の質を高め、社会への貢献を実現することができるのではないでしょうか。
いかがでしたか?
北海道のデザイン業界の奥深さと革新性を少しご紹介しました。
カンディハウス、匠工芸、イチムラは、地域の自然資源を活かした独特なデザイン、持続可能な製造プロセス、そして地域社会への貢献などがとても際立っていると思います。これらの企業から学べるのは、地域の特性を活かしながらも、グローバルなデザインのトレンドに合わせて進化し続けることの重要性です。北海道のデザイン業界は、今後も革新的な製品とサービスで私たちを魅了し続けることでしょう。
私たち株式会社ドリームクリエイトも、まけないデザインを追求していきたいと考えています。