市内中学校の勤労体験学習授業に行ってきました
2024.09.01
インフォメーション北海道旭川市のデザイン会社、ドリームクリエイトです。
普段私たちは、DTPデザインやWebデザイン、広告やマーケティング等のお仕事を承っていますが、このたび市内の中学校より「勤労体験学習」のオファーがあり、デザイナー2名と同行して2時間程度の授業を行ってきました。
私含め、デザイナー2名も久しぶりの「学校」ということでちょっと新鮮な気持ちで校舎に向かいました。とてもきれいな校舎で、学校ぽい雰囲気はあまりなく、オープンな雰囲気の中で生徒さんたちの自主性を重んじる校風を存分に感じた次第です。
参加された生徒さんは将来デザインのお仕事に興味を持っているという3人。
最初はとても緊張されていたみたいですが、授業が進むに当たってだんだんと積極的になっていたのが印象的でした。生徒さんたちは中学3年生。15歳という年齢ってほんとに子どもから大人へ向かう途中という感じで、でも、とても大人な3人でした。
全体で2時間の授業。最初は私共で作った授業の資料を見ながら、1時間30分程度の講義。そしてデザイナーたちを含めた全体での質疑・応答、ディスカッションタイムという構成です。
講習の内容は以下。
- デザインってなに?
- デザインが活用される分野
- デザインの仕事の流れ
- デザイナーの1日と必要なスキル
- デザイナーとして成長するためのステップ
- デザイン業界の現状と未来
- よいデザインを知ろう
- デザインの楽しさとやりがい
さすがにデザインのお仕事に興味がある生徒さんたち、とても熱心に聞いていただき、そのあとの質問コーナーでも盛んに挙手をして、デザイナー達に質問していました。
中には、「〇〇さんにとってのデザインとは?」などという今日の授業のお題がそっくり返ってきたような質問もあって、私たちもとてもよい体験となりました。
今回の授業に参加したデザイナーの感想です。
■Oさん(DTP・Webデザイナー)
こういった学校の学習に教える側として参加するのは初めての体験だったので少し緊張しました。前半の講義は自分も生徒と同じ目線で授業を受けてみて、改めて考えることがたくさんありました。
「デザインとは何か」「デザインの仕事で最も重要なことは何か」自分なりに今までのことを振り返りながら考えるいいきっかけになったと感じています。
授業の後半で行った生徒たちからの質問コーナーでも自分は何を思いながらこの仕事をしているのか振り返りました。進学についてや勉強するべきことを聞かれるのかと思っていたのですが、質問はもっと抽象的で「どうしてこの仕事をしているのか」「仕事のやりがいは何か」「どんなものからインスピレーションを受けるのか」というような質問でした。
そんなの考えたことないな、と思うことでも意外と答えがすすんなり出てきた自分に驚きました。これ!とはっきり自分の中で決めていたわけではなかったのですが、無意識に自分なりの仕事の意味ややりがいを感じながらやっていたんどなと感じました。
授業の中にあった「デザインとは社会貢献」この言葉が特に印象に残っています。私はデザインとは、今あるものをもっと豊かに、もっと人々にとって便利なものにすることだと考えていました。それも要するに社会貢献であると思います。自分がやっている仕事が社会貢献に繋がっていると考えると少し誇らしいと感じました。
中学生たちにとって仕事というものはまだそこまで現実的なものではなく、まだ先の未来の話なんだろうなと思います。いつかやりたい仕事をするために今目の前にあることを一生懸命取り組み、吸収しようと頑張る姿がとても印象的でした。そんな生徒たちが今回の授業を通して、少しでもデザインの仕事について学ぶことができていたら嬉しいです。
■Hさん(Webデザイナー・フロントエンドエンジニア)
先日、旭川教育大学付属中学校の職場体験学習に参加し、デザインに興味を持つ生徒さんに向けて講義や質疑応答を行いました。日頃、制作会社でウェブデザイナーとして働いている私にとって、若い世代にデザインの魅力を伝える貴重な機会となりました。
講義では、デザインとは単なる見た目を整える作業ではなく、ユーザーの体験を豊かにし、問題を解決するためのツールであること、日々の仕事にどのような姿勢で取り組んでいるのかなどを伝えました。
その後の質疑応答では、生徒さんから多くの質問を受けました。「デザイナーになるためにはどんなスキルが必要ですか?どんなふうに勉強しましたか?」という質問には、自分自身がどのようにしてデザイナーの道を選び、どんな勉強をしてきたのか、また、技術的なスキルももちろん大切だが、他にも観察力や興味が重要であることを伝えしました。他には「あなたにとってデザインとは?」という質問には、「自分のアイデアを形にし、人々の生活をより豊かにする手段」としてのデザインの魅力を語りました。他にもたくさんの質問があり、生徒たちの真剣な眼差しに触れ、こちらも多くの刺激を受けました。
この職場体験を通じて、デザインに対する興味や関心が生徒たちの中でさらに深まったのではないかと感じています。私自身も、生徒さんの純粋な疑問や視点に触れることで、新たな気づきを得ることができました。今後もこのような機会があれば、積極的に参加し、デザインの魅力を多くの人に伝えていきたいと思います。
将来、あと数年経ってあの時の生徒さんたちがデザイナーとなって、私たちのデザイン会社にデザイナー希望で応募してきたらすばらしいな、なんて思いながら学校を後にしました。
これから数年間、いろいろなインスピレーションを得ながら自分たちの道に進んでいただければいいなと思います。
忘れられない時間、そして今後の人生の岐路になってくれたら幸いです。