2023年のWebデザイン:最新トレンドの解説と傾向を考える

2023.10.10

WEBデザイン
2023年のWebデザイン:最新トレンドの解説と傾向を考える

北海道旭川市のデザイン会社、ドリームクリエイトです。

2023年も残りわずかになってきましたが、今年のWebデザインのトレンドと言えるものを少しまとめてみました。Webデザインは常にトレンドが動いています。今年多くみられた傾向もありますので、この記事でそれらをご紹介します。


 

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ネオンカラーと蛍光色の復活

Webデザインの世界に、80年代のクラブ(ディスコ?)が甦ったかのようなネオンカラーと蛍光色が再び躍り出ています。なぜこれらの鮮やかな色が再び注目を集めているのでしょうか?

1. 視覚的な引き立て役

ネオンカラーと蛍光色は、ウェブサイトやアプリにおいて視覚的な引き立て役として機能します。これらの色は、ユーザーの視線を引きつけ、コンテンツを際立たせる効果があります。例えば、CTA(Call to Action=行動を促す要素)に鮮やかな色を使うことで、ユーザーに特定の行動を起こしやすくなります。

2. ブランドの個性強調

多くの成功したプロジェクトでは、ネオンカラーや蛍光色がブランドの個性を際立たせています。例えば、エネルギッシュで遊び心のあるブランドは、明るく派手なネオンカラーを使用することで、その特徴を強調しています。これにより、ブランドが印象的で覚えやすくなります。

3. モバイル利用時の目立ちやすさ

ネオンカラーと蛍光色は、モバイルデバイスの小さな画面でも目立ちやすい特性があります。これは、ユーザーがスマートフォンやタブレットを利用する場面で特に有益です。視認性が高いため、重要な情報やコールアウトを効果的に伝えることができます。

成功例の紹介

F社の場合

F社は、伝統的な業界であるにもかかわらず、新たなエネルギーとクリエイティビティを求め、ホームページ全体にネオンオレンジを巧みに組み込みました。これにより、業界標準を覆し、若い世代にもアプローチできるブランドイメージを構築しました。顧客はサイトを訪れると、まるでパーティー会場に来たかのような感覚とともにF社の独自性を強く認識します。

R社の場合

一方で、R社は蛍光ピンクをブランドのシグネチャーカラーとして採用しました。これは、特に若い女性向けの製品を提供している企業で、その独自性にぴったりとフィットしています。商品ページやプロモーションの中で目立つ蛍光ピンクが、ブランドの認知度向上に貢献しています。

このように、ネオンカラーと蛍光色はウェブデザインにおいて視覚的な魅力とブランドアイデンティティの構築に大いに寄与しています。これらの色を上手に取り入れることで、Webサイトが目を引き、ユーザーに強烈な印象を残すことができます。


 

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ダークモードの普及

ダークモード、つまり背景に暗めの色を持ってくる手法も増えています。弊社ドリームクリエイトがデザインしたWebサイトでも、こういったダークモードを部分的に使用しています。その背後にある理由や、なぜ使用頻度が多くなっているのか。そしてダークモードのデザインで成功を収める秘訣についてご紹介します。

UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上

ダークモードは、UXを向上させる重要な手段となっています。明るい光からの切り替えが少ないため、夜間や低照度の環境での使用でも目の疲れを軽減できます。これは、特にモバイルデバイスの普及に伴い、ユーザーが様々な状況でWebを閲覧するようになったことに起因しています。

雰囲気の演出

ダークモードは、特に特殊なコンテンツやクリエイティブな分野で雰囲気を演出するのに非常に効果的です。写真、アート、映画などのサイトでは、ダークバックグラウンドがコンテンツを引き立て、アートの表現力を高めることができます。

バッテリー寿命の向上(特にモバイルデバイス)

モバイルデバイスでは、ダークモードがバッテリーの寿命を延ばす効果があります。有機ELディスプレイでは、黒い画面は発光を抑制し、エネルギー効率を高めることができるためです。これは、ユーザーにとっては嬉しいプラスポイントとなっています。

ダークモードを成功させるためのデザインのポイントや注意点

  1. コントラストと可読性:ダークモードでも十分なコントラストを保ち、テキストや要素の可読性を確保することが重要です。適切な明るさと色合いの組み合わせを検討しましょう。
  2. バックグラウンド画像やアートワークの調整:背景に使用する画像やアートワークは、ダークモードに適応できるように調整する必要があります。適切な色彩とコントラストが保たれるように注意してください。
  3. ユーザーの選択肢の提供:ユーザーにはダークモードの利用の選択権を与えましょう。好みに応じて切り替えられるようにすることで、ユーザーエクスペリエンスをカスタマイズできるようになります。
  4. シームレスなトランジション:ダークモードとライトモードの切り替えができるようにする場合、トランジションをシームレスかつ快適に行えるようにすることが重要です。急激な変化がユーザーを驚かせないように心がけましょう。

ダークモードの普及はWebデザインに新しい可能性をもたらしています。洗練されたデザインと機能性を両立させることで、ユーザーにとって魅力的で使いやすいサイトを構築できます。


 

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ミニマリズムとパララクス(スクロールエフェクト)

2023年というよりここ数年のトレンドですが、よりミニマリズム化が進み、シンプルでモダンなデザインが多くなっています。ホワイトスペース、いわゆる余白を多くとって視線誘導を促したり、パララクス効果(スクロールエフェクト)を効果的に使用したりすることによって静的なコンテンツを魅力的なものに変えています。

ミニマリズムの効果

ミニマリズムはシンプルで余分な装飾を省いたデザインの手法です。これにより、Webサイトやアプリは直感的で使いやすくなります。余計な要素が排除されることで、ユーザーはコンテンツに集中しやすくなります。また、ミニマリズムは高速で読み込まれ、モバイルデバイスでも快適に利用できるメリットもあります。

ホワイトスペース(余白)を多くとることによってミニマルなデザインが強調され、より洗練されたイメージとなります。ボタンや注目してほしいコンテンツをより強調できる、というメリットもあります。

パララクス(スクロールエフェクト)

パララクスは視差とも呼ばれており、Webサイトをスクロールしていくと文字や画像がふわっと表示されるような効果を生み出すものです。このパララクスの表現方法はたくさんあり、各サイトに個性が見られます。読み込むデータを送らせることで、サイトのサイズを軽くできるというメリットもあります。このパララクスによって、本来は静的なコンテンツである部分に動きを与え、視線をうまく誘導する効果も生まれます。

また、マイクロアニメーションと呼ばれる手法もあります。このマイクロアニメーションは、小さな動きや変化をウェブデザインに取り入れる手法です。これも静的なデザインに動きを与え、ユーザーエクスペリエンスを豊かにするために使用されます。たとえば、ボタンにマウスを移動させると微細なアニメーションが発生し、ユーザーに操作ができるかのフィードバックを提供することができます。

これらマウスオーバー時のエフェクトも、今ではたくさんの数があり、そのサイトの個性となっています。

シンプルで洗練されたデザインのユーザーエクスペリエンス向上法

  • 明確な情報階層構造: ミニマリズムは情報の階層構造を強調します。重要な要素が際立ち、ユーザーは簡単に求める情報を見つけることができます。
  • 高速な読み込み時間: 余計なデザイン要素が削減されるため、ウェブサイトやアプリの読み込み時間が短縮されます。これはユーザーエクスペリエンスにおいて重要な要素の一つです。
  • 直感的な操作: マイクロアニメーションはユーザーに対して直感的なフィードバックを提供し、操作が成功したことを視覚的に示します。これにより、ユーザーは安心感を得ながらサイトを操作できます。

ミニマリズムとパララクス(マイクロアニメーション)は、Webデザインにおいてシンプルでありながらも魅力的で効果的な手法です。ユーザーエクスペリエンスを向上させるためには、情報の整理や視覚的なアピールを考えながらこれらの手法を取り入れることが重要です。シンプルなデザインがユーザーに快適で心地よい体験を提供し、その結果、Webサイトやアプリの利用が増えるのです。

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いかがでしたか?

2023年に見られたWebデザインのトレンドを少しご紹介しました。

これらのトレンドを押さえて、これからホームページ制作に取り入れようと考えていることは、ただの流行追いかけではありません。それはユーザーとの対話を深め、会社やブランドの独自性を際立たせる手段です。そして、その背後にはユーザーエクスペリエンスを向上させるという目的があります。

デザインは常に進化していますし、トレンドも動き続けます。HTMLやCSSといった技術もどんどん新しいものが増えてくるはずです。最新の技術やトレンドを用いた洗練されたデザイン。ぜひ、株式会社ドリームクリエイトのホームページ制作で実現してみてください。