ポスターデザイン成功の秘訣:外すことのできない10のポイント
2023.09.12
DTPデザイン北海道旭川市のデザイン会社、ドリームクリエイトです。
街角でも駅でも学校でもよく見かけるポスター。プロがお金と時間をかけて作られたものから、ささっと手軽に作成されたものもまでたくさんありますが、このポスターのデザインを成功させるためには実は重要な要素があります。
今回の記事では、そんなポスターデザイン成功の秘訣を10のポイントに絞ってご紹介します。
急遽会社でポスターを作らなければならなくなってしまった、あるいはデザイン会社に発注したいのだけど、どういったポイントを伝えたらよいかわからない、といった参考になると幸いです。
1. 目的を明確にする
ポスターデザインの最初のステップは、そのポスターの目的を明確にすることです。目的を明確にすることは、デザインプロセス全体をガイドし、ポスターが成功するかどうかに大きな影響を与えます。
目的を明確にするには、伝えたいメッセージを決めることです。何を伝えたいのか、何を強調したいのかを考えましょう。それには、ポスターを見てほしい、あるいは見るであろう予定のターゲットを理解することです。ターゲットの興味、好み、ニーズに合わせてメッセージとデザインをカスタマイズすることが重要です。
次に、ポスターを見た人々にどのようなアクションを起こしてほしいのかを考えましょう。例えば、イベントに参加する、商品を購入する、情報を詳しく知るなどのアクションを明確に定義します。
「目的を明確にする」ことは、どんなデザインプロセスであっても基盤となります。目的が明確でない場合、デザインはばらばらになり、受け手に伝わりにくくなります。目的を確立し、それをデザインの中心に据えることで、ポスターデザインは効果的かつ魅力的になります。
2. ターゲットを考慮する
ターゲットを考慮することは、成功するポスターデザインのために非常に重要なステップです。ターゲットを理解し、そのニーズや好みに合わせたデザイン要素を取り入れることは、ポスターの効果を最大限に引き出す手助けとなります。
まず、ポスターが誰に向けているのかを特定します。年齢、性別、趣味、関心事など、ターゲットの特徴を詳しく把握しましょう。そして、ニーズや問題を理解します。ポスターがそれらのニーズをどのように解決またはアドレスするかを考えます。
次に、ターゲットの好みに合わせて、使う色、フォント、イメージ、写真などのデザイン要素を選択します。例えば、若い世代に向けたポスターならば明るくカラフルなデザインが効果的かもしれませんが、年齢層が高いことが予想される人向けのポスターならば、シンプルでストレートなデザインが適しているかもしれません。
最後に、ターゲットがどのようなアクションを取るのか想定します。ポスターを見た人がどうするのか、どうなるのか。あるいはどう誘導するのか。ターゲットによって、それらは異なってくることがほとんどです。ターゲットを考慮することは、ポスターデザインの成功に不可欠です。受け手に合わせたデザインを作成することで、ポスターがより効果的に情報を伝え、関心を引き、アクションにつながる可能性が高まります。
3. 視覚的な魅力を持たせる
「視覚的な魅力を持たせる」ことは、ポスターデザインの重要な要素の一つであり、人々の目を引きつけるために非常に重要です。
- カラースキームの選択:
鮮やかなカラーはポスターを目立たせ、注意を引きます。カラーパレットを慎重に選択し、ターゲットオーディエンスに合った色を使用しましょう。また、カラーコントラストを利用してテキストや画像を際立たせることも考慮します。 - 適切なフォントの使用:
適切なフォントを選択することは重要です。フォントのスタイルやサイズを使いやすく、読みやすく、ポスターのテーマに合ったものにしましょう。見出しと本文のフォントを区別することも助けになります。 - 魅力的なイメージとグラフィックスの選択:
魅力的な画像やグラフィックスを選びます。高品質でクリアな画像を使用し、ポスターのテーマと関連性があるものを選びます。イラストやアートワークを使用する場合も、オリジナルで魅力的なものを検討しましょう。 - レイアウトの工夫:
ポスターのレイアウトは視覚的な魅力に大きな影響を与えます。情報を整然と配置し、バランスの取れたデザインを構築しましょう。対称的な配置やグリッドを使用することで、視覚的な秩序を保ちます。 - コントラストと強調:
コントラストを活用して、重要な要素を強調します。背景とテキスト、画像とテキストのコントラストを考慮し、重要な情報が目立つようにします。 - 視線の誘導:
ポスター上で視線を誘導することで、受け手を重要な情報に導きます。矢印やライン、写真内での視線の向きなどを使って、受け手の視線を誘導しましょう。 - 簡潔で効果的なデザイン:
シンプルでクリーンなデザインは、視覚的な魅力を高めます。情報を過剰に詰め込むのではなく、要点を強調しましょう。 - プロフェッショナルな外観:
見た目が高品質であると、信頼性と信用度が向上します。
視覚的な魅力を持たせることは、ポスターが受け手に強い印象を与え、伝えたいメッセージを効果的に伝えるために不可欠な要素です。デザインの過程でこれらの要点を考慮し、ポスターを魅力的で効果的なものに仕上げましょう。
4. シンプルでわかりやすく
シンプルで分かりやすいデザインは、ポスターを効果的に伝えるために非常に重要です。この原則に従うことは、情報の整理と視覚的な整合性を促進します。ポスターに含める情報を選択する際、主要なメッセージに焦点を当てることが肝要です。不要な情報や複雑なデザイン要素を取り除き、ポスターが混乱することなく要点を伝えられるようにします。
レイアウトは整然とし、情報が視覚的に整列し、理解しやすい配置になっているべきです。見出し、本文、画像、連絡先情報などが分かりやすく配置され、受け手が情報を簡単に理解できるよう工夫します。色彩もシンプルに保ちます。適切な色の選択と組み合わせにより、メッセージの明確さが増し、視覚的な混乱が回避されます。
文字などのテキスト関連は、簡潔かつ明確に。冗長な説明や難しい言葉を避け、シンプルな言葉で要点を伝えます。このアプローチにより、ポスターが視覚的な雑音から解放され、メッセージが効果的に伝わります。また、アイコンやシンボルも活用することで、情報を視覚的に整理し、簡潔に表現します。ビジュアルの階層を構築し、重要な情報が目立つようにします。
5. 適切なレイアウトを考える
適切なレイアウトは、ポスターデザインの中でも特に重要です。良いレイアウトは情報を整理し、視覚的な秩序を保つ役割を果たします。
まず第一に、情報を整然と配置することが大切です。見出し、本文、画像、図表などを分かりやすく配置し、読み手が情報を追いやすいようにします。バランスも考慮して、各要素が均等に配置され、視覚的な調和が生まれるようにします。
また、情報を階層的に整理し、重要な要素が目立つようにすることも重要です。見出しや強調すべきテキストは大きなフォントや鮮やかな色で表現し、補助的な情報は控えめに表示します。これにより、ポスター内の情報の優先順位が明確になります。
グリッドを活用することも役立ちます。グリッドを使用することで、情報が整然と配置され、ポスターが整った印象を与えます。余白も適切に利用し、テキストや画像と周囲の余白を調整します。余白を使うことで、情報が詰まりすぎずに読み手に伝わりやすくなります。
また、レイアウトは視線の誘導にも役立ちます。受け手の視線を重要な要素に導くために、配置や線の使い方に工夫を凝らします。一貫性も大切で、フォント、カラー、スタイルなどのデザイン要素を一貫して使用し、統一感を持たせます。
適切なレイアウトを持つポスターは、情報の伝達性を向上させ、受け手にわかりやすい印象を与えます。レイアウトに注意を払いながらデザインプロセスを進め、効果的なポスターを制作しましょう
6. 良い品質の画像を使用する
高品質な画像を選ぶことでポスターが魅力的に見え、伝えたいメッセージを効果的に伝えることができます。
まず、画像の解像度に注意を払います。低解像度の画像は印刷時にぼやけたり粗く見えたりすることがありますので、通常は300 dpi(dots per inch)以上の高解像度の画像を使用します。これにより、印刷物がクリアで鮮明に表示されます。また、画像の著作権に気を付けることも大切です。インターネットから画像を入手する場合、著作権に違反しないように注意し、商用利用ができるかなども確認しましょう。
さらに、ポスターのテーマや目的に合った画像を選びます。画像はポスターのメッセージを補完し、視覚的に魅力的で関連性のあるものであるべきです。色彩とコントラストも考慮して、画像がポスターのデザインと調和するように調整します。
必要に応じて、写真編集ソフトウェアを使用して画像を調整し、色の補正やトリミングなどを行います。印刷前にポスターのプレビューを試し印刷してみることをお勧めします。紙に印刷すると、結構違うことがあるんですよ。
7. ブランドやロゴを統一する
これらの統一には、まずランドカラーを活用してみることをお勧めします。ブランドのカラーをポスターに組み込むことで、視覚的な一貫性を持たせます。これにより、受け手はポスターを見た瞬間にブランドを識別しやすくなります。ブランドのカラーは背景やテキストなどにも活用し、一貫性を強調します。
ロゴの配置も検討します。通常、ロゴはポスターの目立つ位置に配置し、ブランドを強調します。ただし、ロゴがポスターのメッセージと調和するようにサイズや透明度を調整することが重要です。ロゴのカラーを変更することも考慮されます。ポスターのカラーに合わせてロゴのカラーを調整することで、一体感が生まれ、統一感が強調されます。
ブランドやロゴの統一とわかりやすい表示は、ブランドの識別を強化し、ポスターのメッセージが視覚的に効果的に伝わるのに役立ちます。ブランド要素をデザインに組み込む際に、注意深く調整し、ブランドの強調を行いましょう。
8. キャッチフレーズやコールトゥアクションを追加する
キャッチフレーズを追加する際には、簡潔で魅力的なメッセージを考えます。ターゲットに刺さりやすい言葉を選び、大きなフォントや鮮やかな色を使って目立たせます。キャッチフレーズはポスターのテーマに合致し、具体的な行動を促す内容とすることが重要です。
コールトゥアクションも明確に示します。受け手に次のステップを促すアクションを示すため、具体的な指示を記載します。例えば、イベントの場所の地図を提供する、ウェブサイトを訪れる、製品を購入するなどのためにサイトのQRコードを載せておく、などです。
ポスターだけで完結させるのか、それともインターネットと連携させるのか、ポスターを作る上で重要な内容です。
9. 印刷前のプレビューとテスト
ポスターのデザインはパソコンで進めることも多いと思いますが、実際に紙に印刷して(できれば仕上がりと同じ大きさで)確認してみることをお勧めします。デザインのレイアウト、テキストの読みやすさ、画像の品質、カラーなどがよくわかるはずです。プレビューは、デザインに誤りや不備がないかを確認する重要なステップです。
用紙の種類や質感も重要です。印刷する用途や目的に合わせて適切な用紙を選びます。ポスターが手に取るものであれば、用紙の選択は印刷物の全体的な外観と触感に影響を与えます。
最後に、デザイン、テキスト、画像、カラー、スペルミス、レイアウトなど、ポスター全体に対する最終チェックを行います。何度も確認し、誤りや不備を見逃さないようにします。
10. 法的規制を遵守する
ポスターは多くの人の目に触れるもの。ポスターデザインを行う際には、法的規制をクリアしているのかどうか確認しなくてはいけません。特に著作権と商標法を遵守することが重要です。他人の著作物や商標を無許可で使用しないように気を付けましょう。他人の作品や商標を使用する場合は、適切な権利許諾を取得する必要があります。
ポスターに人物の写真や肖像を使うこともあるとおもいますが、その人物から許可を得るか、公共の場で撮影された場合でもプライバシー権を侵害しないよう注意しましょう。
そしてもちろん、ポスターに掲載する情報は正確で虚偽でないようにし、誤解を招く情報や虚偽の主張を含めないようにして、公共のモラルや規範に合致させることも必要です。過激・攻撃的・差別的な内容を避け、公共のモラルや規範を大切に。
いかがでしたか?
デザインの創造性、メッセージの明確さ、法的規制の遵守など、成功のための大切な10個の要素をご紹介しました。
今後のポスターデザインにおいて、これらのポイントを意識し、実践することで、目標の達成やメッセージの効果的な伝達が可能になるはずです。デザイン会社へのリクエストも、これらをお伝えしていただくとベストだと思います。
株式会社ドリームクリエイトでは、ポスターの制作も承っております。
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