デザイン会社に制作を頼む際の注意点: 安心して任せられるパートナーシップを築く

2023.08.10

DTPデザイン
デザイン会社に制作を頼む際の注意点: 安心して任せられるパートナーシップを築く

北海道旭川市のデザイン会社、株式会社ドリームクリエイトです。

北海道でもデザイン会社は数多く存在しています。全国規模で言ってしまえば、10,000社以上はあると思います。そういった中から自社にあったデザイン会社を選別することはとても労力がいることです。インターネット上で検索して、比較サイトを見て、お勧めポイントを探して、となるとさらに大変な作業です。

この記事では、そんなデザイン会社に制作を頼む際の注意点をまとめてみました。よりよいビジネスのための参考になると幸いです。を


 

明確な要件の定義

デザイン会社に制作を頼む際の明確な要件の定義は、依頼者の意図やニーズを具体的に伝えるための詳細な情報や指示をまとめることを指します。明確な要件を設定することで、デザイナーやデザイン会社が目的に沿ったデザインを効果的に提供することができます。

まず、デザインの目的や目標を明確にします。例えば、新商品の認知度を上げる、ブランドイメージの再構築、ウェブサイトの利用者増加などです。これらが定まっていないと、デザイン会社はゴールイメージを持ちにくくなってしまします。

次に、誰を主要なターゲットとしているのか、その人たちの好みや行動特性などを理解しておくと良いでしょう。それによって希望するデザインの雰囲気やスタイル、参考にしたい既存のデザインやイメージも異なって来ます。年齢の違いや性別の違いも、好みのデザインや雰囲気は大きく異なります。

まずはこれらをしっかりと頭の中で考えておくことが大切です。これらの要件を明確に定義してデザイン会社に伝えることで、効果的なデザインが得られるだけでなく、無駄な修正や誤解を防ぐことができます。

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ポートフォリオ(実績)の確認

デザイン会社に制作を頼む際にポートフォリオの確認は非常に大切です。実績や作品例を通してデザイン会社のセンスやスタイルを把握することができます。その会社がどのようなデザインを得意としているのか、またはどのようなクオリティの作品を制作しているのかがわかります。また、どのようなクライアントやブランドと取引をしてきたのか、どのようなプロジェクトを経験しているのかを知ることで、そのデザイン会社の信頼性や実績を確認することができます。

ある程度のスタイルやデザインセンスを持つデザイン会社は多いです。そのため、自分の求めるデザインとデザイン会社のセンスが合っているかを事前に確認することで、後で予期せぬ誤解や不満を回避することができます。さらに、デザインの方向性や要望を具体的に伝える際の参考とすることができます。

デザインは主観的な要素が多いため、実際の制作物を確認することで、デザイン会社の能力やセンスを客観的に評価することができます。したがって、ポートフォリオの確認は、デザイン会社との取引を始める際の非常に重要なステップとなります。

コミュニケーションがしっかりとれるか?

具体的な要望やニーズをデザイン会社に伝えるためには、しっかりとしたコミュニケーションが不可欠です。逆に、不足する情報や不明確な要望は、デザインが期待と異なる結果をもたらす原因となります。定期的なコミュニケーションにより、デザインの方向性や進行状況に関する誤解を早期に発見し、修正することができます。

また、円滑なコミュニケーションはコストと時間の節約にもつながります。早期の段階でのフィードバックや調整は、後に大きな修正が必要となることを防ぎ、結果的にコストや時間を節約することができます。こうした定期的なコミュニケーションを通じて、クライアントとデザイン会社との信頼関係を築くことができます。このような関係性は、長期的な取引や再度の依頼時にもプラスとなります。

コミュニケーションは、デザイン制作の過程において、両者の期待を一致させ、高品質なデザインを生み出すための鍵となります。したがって、デザイン会社に制作を頼む際には、十分なコミュニケーションをとることが強く推奨されます。これらコミュニケーションがしっかりとることができないデザイン会社は、避けた方が無難かもしれません。

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コストと納期

コストと納期は非常に重要な要因となります。特に、予算内での制作が可能かどうかは発注する側としては大きな問題です。事前に明確な予算を設定することで、その範囲内で最適なデザインソリューションを選ぶことができます。逆に、予算を定めずに進めてしまうと、後でコストが予想以上にかかるリスクが生じます。また、明確なコストの確認を通じて、後から追加料金が発生するような隠れたコストを事前に回避することができます。

納期に関してもきちんと事前に確認しておくことをお勧めします。明確な納期を知ることで、プロジェクトの進行スケジュールを計画し、その他の関連タスクやイベントを調整することができます。万が一制作が遅延した場合でも、必要に応じてアクションを取ることができます。

コストと納期は、デザイン制作の成功要因となるため、デザイン会社に制作を頼む際には、これらの要因を明確にし、確認・合意することが必要です。

修正の範囲を確認する

修正の回数や範囲が明確でないと、追加料金が発生するリスクがあります。修正の範囲を明確にすることで、コストの予想外の増加を防ぐことができます。修正の範囲や回数が決められている場合、その範囲内で完成するように発注側も修正ポイントを見極めることが大切です。無限に修正を繰り返すことは、納期が遅れるリスクが高まるばかりでなく費用もかかります。こうしたことからデザイン会社もその範囲と回数を決めているところがほとんどです。

修正の範囲を明確にしておくことで、発注側トとデザイン会社の間の期待値を一致させることができ、後からの誤解やトラブルを減少させることができるからです。修正の範囲が明確であれば、発注側は効果的なフィードバックをしやすくなります。これにより、デザイン会社も修正作業を迅速かつ効果的に進めることができます。

修正の範囲や回数、それに伴う料金などの詳細を、契約や提案書の段階で明確に取り決めておくことは、後々のスムーズなプロジェクト進行やトラブルの回避につながります。

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著作権(所有権)の取り決め

デザイン会社に制作を頼む際、著作権(所有権)の取り決めは非常に重要な側面の一つです。特に商業的利益を追求するデザインやブランディングにおいて、後々のトラブルを避けるためには、契約段階で以下の点を明確にしておく必要があります。

制作されたデザインの著作権がクライアントに移転されるのか、デザイン会社が保持するのか、その取り決めを明確にします。通常、商業的なデザイン案件では、クライアントに著作権が移転されるケースが多いのですが、著作権を譲渡する費用が別途必要になることがほとんどです。デザイン会社は、その著作権や所有権を持つことによって、デザインの流用や2次利用を避けることができるからです。

発注側が制作されたデザインをどのような範囲や方法で使用することが許可されるのか、その詳細も抑えておきましょう。例えば、特定の地域やメディアだけの使用、または無制限の使用など、利用の範囲や条件を明確にします。通常は発注側がオリジナルのデザインを修正したり、新たな派生作品を作成することは禁止されていたり制限されていることがほとんどです。制作物によては、デザイン会社やデザイナーの名前やロゴを記載する必要がある場合もあります。

また、デザイン会社から提案されたけれど未採用となったデザインなどもあるかと思います。完成データで提案をするデザイン会社は少ないと思いますが、このデザインの取扱い等に関しても、事前に確認しておいたほうが無難です。

これらの契約の条件に違反した場合のペナルティや対応手段を明確にしておくことがほとんどです。これらの取り決めは、契約書や提案書の中で明文化されるべき内容です。必要に応じて専門家や弁護士のアドバイスを求めることも考慮するとよいでしょう。

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提供されるデータ形式を確認する

提供されるデータ形式を事前に確認しておくことは非常に重要です。

なぜデータ形式を確認することが重要かというと、発注側で後々デザインを編集したい場合などがあるかもしれないからです。開けるソフトウェアやツールを持っているか、確認したい場合も多いでしょう。また、デザインを印刷やWebで使用する際、最適な品質を維持するためには適切なデータ形式が必要ですし、後から別のデータ形式をリクエストする場合、追加のコストが発生する可能性があるからです。

確認すべきデータ形式の例

  • ベクターデータ : Adobe Illustrator (.ai), SVG, EPS など。拡大・縮小しても品質が落ちないデータ形式。
  • ラスターデータ : Photoshop (.psd), JPEG, PNG, TIFF など。画像や写真に使われるデータ形式で、特定の解像度に依存します。
  • Web用データ : WebP, optimized JPEG, GIF, SVG などのインターネットに最適化された形式。
  • 動画やアニメーション : .mp4, .gif, .avi など。
  • 文書 : PDF, InDesign (.indd), Word (.docx) など。
  • インタラクティブデザイン : XD, Sketch, Figma のファイル形式など。

デザイン会社とのやり取りの初めの段階で、どのようなデータ形式で提供されるのか、またそれに関する追加料金があるのかを確認し、必要に応じて自社のニーズや使用目的に合わせて形式をリクエストすることが重要です。

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アフターサポート

デザイン等が納品された後、アフターサポートは非常に重要な要素となります。特にホームページ制作等は、実際の環境に適用した際に、予期しない問題やバグが生じることがあります。その際、デザイン会社のサポートがあると迅速に対応することができます。ホームページ上のデザインやブランディングは、継続的な更新や微調整が必要です。アフターサポートが整っていれば、これらのニーズにも柔軟に応えてもらえます。

後から別の会社や個人にサポートや修正を依頼すると、コストが通常より高くかかってしまうことがほとんどです。断られる場合も多いかもしれません。

アフターサポートの内容や範囲、期間、費用については、契約や提案の段階で明確に取り決めておくことが重要です。サポートが無料で提供されるのか、有料なのか、また、何ヶ月や何年の期間が設定されているのかなど、具体的な内容を確認し、自社のニーズと合わせて検討するとよいでしょう。

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いかがでしたか?

デザイン会社との取引は、単にデザインを依頼するだけでなく、長期的なパートナーシップを築く過程とも言えます。
上記のポイントを確認することで、安心して任せられる会社を選ぶことができるはずです。契約や取り決めの際には、必要に応じて専門家の意見も取り入れてみてもよいと思います。

株式会社ドリームクリエイトでは、ポスター、チラシ等の各種DTPデザイン、そしてホームページ制作などを取り扱っています。これらのポイントをしっかり抑えたうえでお仕事を進めてまいりますので、ぜひご検討ください。