ブランディングのためのストーリーテリング:5つの重要ポイント

2024.02.20

マーケティング
ブランディングのためのストーリーテリング:5つの重要ポイント

北海道旭川市のデザイン会社、ドリームクリエイトです。

ストーリーテリング、という言葉を聞いたことがありますか?
直訳すると「物語を語ること」なのですが、実はブランドを構築していく上でとても重要な要素なのです。

市場で際立つブランドを築く上で、製品やサービスだけではなく、ブランドのストーリーが消費者の心を掴むカギとなります。ブランドのストーリーは、ただの商品を越えた価値を提供し、消費者との間に深い感情的なつながりを創出します。では、どのようにして心に響くストーリーテリングを実現できるのでしょうか?また、ブランドストーリーを際立たせ、消費者の記憶に刻むためには、どのような要素が必要なのでしょうか?

この記事では、ブランドの独自性を前面に出し、消費者との結びつきを強めるブランドの独自性を強調する方法などをはじめとした効果的なブランドストーリーを構築するためのポイントを紹介します。


 

■ ①ブランドストーリーの作り方、発展のさせ方

北海道札幌・旭川市で各種DTPデザイン・ホームページ制作 株式会社ドリームクリエイト|のイメージ

ブランドが持つストーリーは、ただ単に「製品を売る」こと以上の意味を持ちます。それはブランドの根底にある理念や、世に出るまでの歩み、提供する価値についての話です。ブランドストーリーを豊かにすることで、消費者との間に強い結びつきを作り出し、彼らにブランドを深く理解してもらう機会を提供します。

ブランドストーリーを作り込むプロセスでは、まずブランドの核心となる使命や理念をはっきりさせることがスタート地点です。これはブランドが解決しようとしている問題、提供しようとしている価値を明確にすることから始めます。そして、その理念を具現化するためのブランドの歩み、遭遇した挑戦やそれを乗り越えたエピソードを、ストーリーとして紡ぎ出します。

ブランドストーリーをより魅力的にするために、ブランドペルソナの設定が役立ちます。ブランドペルソナとは、ブランドが人間だったらどのような性格や話し方をするかという架空のキャラクターであったり、このブランドはどんな人に使ってほしいか、どんな生活に浸透するのか、などを考える際に設定する「人」のことを指します。このペルソナが具体的であればあるほど、ブランドストーリーはブレないものとなります。このペルソナを通じて、ブランドがどのようなトーンやニュアンスで話し、どのように行動するかを視覚化することで、消費者にブランドの性格をより鮮明に伝えることができます。

ペルソナもそうですが、ストーリーを考える際にはいわゆる「裏設定」も大切になります。表面上には公開されていなくても、そのブランドの考え方やブランドや製品がどのようにして生まれたか、開発の際に直面した困難や歩み、そしてそのプロセスで得られた洞察や価値観など、ブランドを形成するための重要なエピソードを含ませると全体のストーリーが豊かになります。

ブランドストーリーを豊かにするプロセスは、一朝一夕に成し遂げられるものではありません。継続的に、丁寧に、そして一貫性をもってストーリーを紡ぐことが求められます。時間をかけて育まれたブランドのストーリーは、ブランドを単なる商品やサービスの提供者から、消費者の生活に欠かせない存在へと変える力を持っています。


 

■ ②独自性を強調する

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ブランドを市場に打ち出す際、その独自性は非常に重要です。独自性とは、自社のブランドが他とは異なる独特の特徴や価値を持っていることを意味します。ブランドがどのようにして生まれたのか、どんな使命を持っているのかをはっきりと伝えることで、人々はそのブランドに興味を持ち、親しみを感じるようになります。競合他社との差別化は、顧客にブランドを選んでもらうための鍵となります。

例えば、あるカフェがあります。このカフェはただ美味しいコーヒーを提供するだけではなく、「コーヒーを通じて地域社会に貢献する」という使命を持っているとします。このカフェは地元のロースタリーを契約し、直接豆を仕入れ、利益の一部をコーヒー栽培農家さんの環境保護活動に寄付などをしている、とう背景があったとします。このような背景を持つカフェは、単なる飲食店ではなく、価値を共有するコミュニティの一部として顧客に認識されます。

ブランドの独自性を際立たせるには、その起源や創業者の考え方やこだわり、ブランドが解決しようとしている社会的な問題など、ブランドの背後にあるストーリーを深掘りすることが効果的です。これらのストーリーは、ブランドに深みを与え、人々がそのブランドに感じる感情的なつながりを強化します。

ブランドが持つ独自の価値観や理念を前面に出すことも重要です。消費者は、製品やサービスの品質だけでなく、ブランドがどのような価値を大切にしているかにも注目しています。そのため、ブランドが社会にどのような影響を与えたいのか、どのようなビジョンを持っているのかを明確に伝えることが、ブランドの独自性を際立たせることにつながります。

ブランドの独自性を強調することは、顧客にブランドを選んでもらうためだけではありません。それは、ブランドと顧客との間に深い関係を築き、顧客がブランドのファンになり、長期的な支持者になるための基盤を作ることです。ブランドが持つ独特のストーリーを共有し、その独自性を通じて顧客と心からつながることができれば、ブランドは市場で確固たる位置を築くことができるはずです。


 

■ ③感情に訴えかける

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前段でも何度か紹介していますが、ブランドが消費者の心に残るためには、単に製品やサービスの機能を伝えるだけでは不十分です。消費者の感情に訴えかけ、心に響くストーリーを提供することが重要になります。感情を動かすストーリーは、人々がブランドに深い関心を持ち、長期的な関係を築く基盤となります。

例えば、製品がどのようにして顧客の日常生活を豊かにするか、あるいは特定の問題を解決するかに焦点を当てることで、その製品への関心を高めることができます。また、ブランドが社会的な課題に取り組んでいる場合、その取り組みがどのように社会や環境にプラスの影響を与えているかを共有することで、消費者の支持を集めることが可能です。

感情に訴えかけるストーリーテリングでは、顧客自身が直面している課題や願望に共感し、それに対する解決策を提示することが効果的です。例えば、あるアウトドアブランドが環境保護をテーマにしたキャンペーンを行う場合、単に環境に優しい製品を紹介するだけでなく、自然を守ることがなぜ重要なのか、そしてそのために顧客自身ができることは何かというメッセージを伝えることで、消費者の共感を呼び、行動を促すことができます。

また、実際に製品を使用した顧客の体験談を共有することも、感情に訴えかける効果的な手段です。顧客が製品を通じてどのようなポジティブな変化を経験したか、その体験がどのように彼らの生活を豊かにしたかを伝えることで、他の顧客が製品に対して感じる価値が高まります。

感情に訴えかけるストーリーテリングは、顧客との信頼関係を築く上で非常に重要です。ブランドが顧客の心に響く「物語」を提供することで、製品やサービスに対する単なる興味を超えた、深い愛着やロイヤリティ、いわゆる「信者化」を育むことができるのです。このようにして、ブランドは顧客との強い絆を築き、長期にわたって支持される存在へと成長していくことができます。


 

■ ④一貫性を保つ

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ブランドのメッセージやイメージに一貫性を持たせることは、信頼と認識の構築において極めて重要です。一貫性があると、顧客はいろいろな状況やチャネルを通じてブランドに触れても、同じ価値観や品質を感じ取ることができます。これは、顧客がブランドに対して持つイメージを強化し、混乱を避けるために不可欠です。

例えば、ブランドが提供するすべてのコミュニケーション、例えばウェブサイト、ソーシャルメディア、広告、パッケージングなどで、一貫した色使い、フォント、トーン&マナーを使用することが挙げられます。これにより、顧客はブランドを瞬時に識別し、そのメッセージを理解しやすくなります。

一貫性を保つことの重要性は、顧客がブランドに期待する内容にも影響を与えます。たとえば、あるブランドが高品質と環境への配慮を謳っている場合、その製品だけでなく、顧客サービスや企業活動全般にわたってこれらの価値を体現する必要があります。このようにして、ブランドは顧客の信頼を獲得し、長期的な関係を築くことができます。

また、一貫性はブランドストーリーを通じても重要です。ブランドがどのようにしてそのミッションを遂行しているか、どのような影響を社会に与えているかというストーリーは、一貫したメッセージを持つことで、より強力な影響力を持ちます。顧客は繰り返し見たり体感したりすることで、ブランドの価値観や目指すビジョンを内面化し、ブランドに対する理解と共感を深めることができます。

こういった一貫性を保つためには、ブランドガイドラインの作成と徹底が役立ちます。ロゴの使用方法、色使い、フォント、コミュニケーションのトーン&マナーなど、ブランドを表現する上でのルールや基準を作っておくことです。全ての関係するスタッフ全員がこのガイドラインに従うことで、ブランドの一貫性を保ち、顧客に対して一貫したブランド体験を提供することが可能になります。

ブランドの一貫性を通じて、顧客はブランドのメッセージや価値観を明確に理解し、ブランドへの信頼と愛着を深めることができます。この信頼は、ブランドと顧客との関係を強化し、長期的な成功へと繋がる土台となります。


 

■ ⑤顧客を主役にする

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そして最後に重要なこと。

それは、あくまでも顧客が主役である、ということです。

顧客をストーリーの中心に据えることは、ブランドが提供する価値を具体化し、顧客にその価値を直接体験してもらうための強力な手段となります。また、顧客の成功事例や証言を共有することで、潜在的な顧客に対して製品の効果を信頼性のある形で伝えることができます。

そのブランドのストーリーを作ったり、ペルソナ設定をしたり、裏設定を作ることも、結局はその設定した「顧客」を主役にして、その「顧客」に喜んでもらえる価値観や製品、サービスを提供をすることがとても大切だからです。

顧客をストーリーの中心にすることは、マーケティング戦略においても重要です。ソーシャルメディアやマーケティングキャンペーンで顧客の体験などを強調することで、より幅広いターゲットにリーチし、ブランドへの関心を高めることが可能になります。

顧客を主役にすることで、ブランドは顧客との強い絆を築き、市場において独自の立場を確立することができます。顧客自身の言葉や体験を通じてブランドの価値を伝えることで、信頼と共感を基盤とした長期的な関係を構築することができるのです。

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いかがでしたか?

なぜストーリーテリングが企業やサービスにとって重要かご紹介しました。

ブランドストーリーを丁寧に構築することで、顧客は単なる消費者ではなく、ブランドの大切な一員となります。顧客の心をつかむには、製品やサービスがもたらす実際の価値とともに、利用・使用体験がとても重要になるのです。「このブランドの製品を使っている」という顧客満足度がとても大切なのです。そして、ブランドと顧客との間のコミュニケーションは、新たなインスピレーションを生み出し、ブランドの成長に貢献します。

最終的に、ブランドが顧客との関係を大切にし、一貫した姿勢で価値あるストーリーを提供し続けることが、競争の激しい市場で際立つための鍵となります。ブランドストーリーは、日々のビジネスの中で生きたコミュニケーションの道具となり、顧客との間にかけがえのない絆を築きます。

こういったストーリーテリングやブランディングは、なかなか難しくて、というお声もたくさんあります。
株式会社ドリームクリエイトでは、こういったストーリーテリングやブランディングのお手伝いを行っています。経験豊かなマーケターが最適なプランをご紹介させていただきますので、まずはお気軽にお問合せください。

 

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